雪男の伝説は、世界各地に残されていることはご存知でしょうか?
内容などは多少違えども、伝説の内容は似ているものが多くあるのです。
また、雪男はその知名度の高さから、映画化されているものも多くあります。
ここでは、雪男の伝説やイエティ、ビッグフットなどについても含めてご紹介していきます。
さっそく見ていきましょう。
雪男とは?
世界的に有名な雪男ですが、その特徴から見ていきましょう。
雪男という名前の通りですが、雪が降るような山で多く目撃されています。
ですが、必ずしも雪は必要ではなく、人里ではない場所という意味を指している場合もあります。
未確認生物(UMA)として有名な生物で、目撃例が多くありながらも存在はハッキリと確認されていません。
また、この手の未確認生物にありがちな、写真や動画の捏造なども多く見られています。
体格は2〜3mほどあるとも、1.5mとも言われていて、個体差があるのか見間違いなのか、差異が広くあります。
見た目は毛で覆われていて、その毛色は茶色、灰色、白だとも言われていて、伝説によっても違いがあります。
そして、注目すべきは二足歩行を行うという点です。
しかも人間と同じように、直立の二足歩行を行うのです。
生物の中では、直立の二足歩行を行うのは人間のみとされているのにも関わらず、雪男は直立二足歩行を行います。
直立二足歩行を行うと、急所が前面に集中してしまうために、不利とされています。
ですが、雪男は直立二足歩行を行っているのです。
ビッグフットやイエティも雪男
雪男を調べていくと、自然とビッグフットやイエティの存在も自然と入ってきますが、これは雪男の別名、もしくは別種のようなもので、雪男と同じものと考えられています。
目撃情報などによると、それぞれに違いがあり、伝説も違っているので詳しく後述していきたいと思います。
ビッグフットやイエティも、雪男と同じように未確認生物として有名な生き物です。
こちらもしっかりチェックしていきましょう。
日本での別名は「ヒバゴン」
日本では雪男という名前が浸透しているように思えますが、実はヒバゴンという未確認生物が1970年代に相次いで目撃されました。
広島県 比婆山にちなんで、ヒバゴンと呼ばれていたようです。
ヒバゴンの特徴は体長150cmほどで、全身が黒~茶色の毛で覆われていて、類人猿に似ているとされています。
頭が大きく顔は人間に似ているとされていて、足を引きずっている状態も目撃されています。
ですが、このヒバゴンは一時期、地元の町役場に類人猿係が作られるほどとなりましたが、1974年末ごろから目撃されなくなり、1975年には終息宣言が出されました。
ヒバゴン事態、ブームの渦中からニホンザルの見間違いでは?と取り上げられていましたが、まったく目撃することがなくなってしまったため、真相は闇の中となりました。
目撃例が多くありますが、ある日を境に突然目撃されなくなったことから、ヒバゴンは群れではなく単体だった可能性がありますね。
雪女とは違う
雪男という名前ですが、特に性別を断定しているものではありません。
また、妖怪の雪女とは関係がなく、全く違うものとされています。
雪女の伝説の中で、男性を雪男と呼ぶことはあるかもしれませんが、ここで紹介する雪男は雪女の男性バージョンではありません。
妖怪と未確認生物
未確認生物自体も、基本的には妖怪とは区別されているので、同じものではないとされています。
ですが、線引きが曖昧なものもありますので、絶対に違うとするものではありません。
存在が確かなのか分からないけど、妖怪と特徴が似ている「ケサランパサラン」などが、曖昧なものの代表ですね。
妖怪の考え方としては、八百万の神の存在と表裏一体とよく表現されます。
それと比較すると、未確認生物はやはり少し違ったもののようにも思えます。
妖怪と未確認生物は微妙な関係性のようです。
ビッグフットとは?
では続いて、ビッグフットについて見ていきましょう。
ビッグフットは、主にアメリカのロッキー山脈で目撃されることが多くあり、以前ビッグフットの動画が撮影されて話題になりました。
特に有名な動画は、1967年のパターソン・ギムリン・フィルムですね。
河原のような場所で、ビッグフットと思しき生物が、一度カメラを振り向くというようなビデオでした。
真贋が疑われていますが、もしあの生物のスーツを作るとしたら、莫大な費用がかかるとも言われています。
体長は2〜3mほどで、体重もかなりの重さがあり一説には200kgを超えているとされています。
そして、強烈な体臭を放つそうです。
こちらも二足歩行を行います。
足跡の発見が多くある
ビッグフットは、体長2〜3メートルとされているだけあって、足跡もかなり大きなものです。
足跡の中でも大きなものでは47cmを超えるそうです。
47cmというのは、人間であれば考えられないような大きさですね。
ですが、アメリカではこのようなビッグフットのものかと想定されている足跡が多くあり、様々な憶測が飛び交っています。
神聖な生き物としている人たちもいる
ネイティブ・アメリカン(インディアン)は、ビッグフットととても似ている生物のことをサスカッチと呼んでいて、神聖な生き物とされています。
ですが、実際にはネイティブ・アメリカン達が呼んでいるサスカッチとビッグフットが共通するのかどうかは分かっていません。
猿人の生き残り?
ビッグフットについては、多くの説が議論されていますが、未だにこれという定説はありません。
またその中に猿人の生き残りとの説もありますが、北アメリカには猿人は渡っていないのでは?とする説もあります。
また、猿人の見間違いではなくハイイログマの見間違いではないか、とする意見も多くあります。
いずれにしろ、多数の足跡も残されているため、何らかの巨大生物が存在しているのでは?とは言われていますが、ハッキリと分かっていません。
イエティとは?
では次にイエティについても知っていきましょう。
イエティは昔から伝承とされていましたが、1887年に足跡が発見されたことがきっかけとなり、伝承とともに広く認知されました。
ヒマラヤ山脈に存在すると言われていて、神のつかいであり、人に罰を与えるものだと伝えられています。
またイエティに関しては、日本で1959年に毎日新聞社がスポンサーとなり、日本雪男研究グループを結成し現地へ赴いています。
イエティには種類がいる
伝承によると、イエティには3種類いて、ズーティー、ミーティー、イエティがおり、この3種類は家族であるとも言われています。
イエティという種族のことを指すのではなく、単体のことを指すということなのかもしれませんね。
名前だけ見ると、とても人に罰を与えるような感じではなく、少しファンシーな響きがあり可愛いような感じがしてしまいます。
エベレスト付近での調査結果
1960年にエベレスト付近で調査が行われた結果、現地の人たちは、ヒグマ、カモシカなどをイエティと呼んでいたということが判明しました。
単に現地でのヒグマなどの呼び名がイエティだったようです。
またヒグマに関する伝承が存在していた、ということですね。
ですが、これには奥深い話もあったようで、古い登山家達の一部は資金繰りとの戦いがあり、イエティを未確認生物として資金繰りを行なっていたのでは?とする説もあります。
もともと、当時はヒグマのことだとは分かっておらず、わざと行なったのではないとする説もありますので、実際にどうだったかは分かりません。
雪男の証拠は本物?国際会議の結果は?
2011年にロシアで行われたのは、なんと雪男に関する国際会議です。
これは真面目な会議であり、専門家達が集まって雪男について会議したということです。
そして、驚くべき結果が出されたのです。
化学鑑定がされた
この会議の期間中、専門家達はロシアのアザス洞窟などの、雪男と思しき生物が多数目撃されている地域を調査しました。
調査された場所で、足跡のひとつから12本の体毛を採取したのです。
そして化学鑑定が行われました。
雪男に関する国際会議では、雪男がいる確率95%
最終的には、国際会議において95%の確率でロシアには雪男がいると結論づけられました。
ハッキリしない部分でしたが、95%というのはかなり大きな数字。
素人的な考えでも、多くの目撃があるのにも関わらずいないとするのも難しいですね。
実際に存在していると言われると、巨大生物ですから怖いと感じる部分もありますが、夢のある話です。
この結果によって、より雪男の研究が進むことを祈りたいですね。
雪男は見間違い?
雪男に関する国際会議では、ロシアに95%の確率でいると結論づけられましたが、それでも見間違いとされるものは後を絶ちません。
ですが、この国際会議のすぐ後にロシアで捕獲されたというニュースが流されたのです。
雪男に間違えられたもの
雪男に間違えられたのは、着ぐるみを着た人間だっだというのです。
どうやら、町おこしの一環として行なったようで、イタズラ目的だったようですね。
ですが、着ぐるみを着た人間だったら、大きな話になる前にすぐに判明しそうなものです。
よほど生きているようにしか見えない着ぐるみだったのでしょうか。
雪男がロシアで捕獲された?
つまり、上記のような経緯ですので間違いだったというニュースでした。
ですが本当は雪男がロシアで捕獲されたのではないかと、都市伝説好きの方の間では話題になりました。
状況が分からないので何とも言えませんが、人間と間違えたというのは難しいようにも思えます。
このような噂が出るのも無理はありませんね。
本当に見間違えてしまったのかもしれませんし、真実は分かりません。
雪男はヒグマなどの呼び名だった?
ここまでご紹介したように、一部の地域ではヒグマなどをイエティと呼んでいる場合もあり、雪男=未確認生物とは思っていない人たちも存在していました。
単に文化の違い、呼び名の違いだったということですね。
ここでは、ヒグマをイエティや雪男と呼んでいた人たちについてご紹介します。
ヒグマを雪男と呼んでいた人たち
ネパールの少数民族、シェルパの人たちはヒグマをイエティと呼んでいたようです。
また、ブータンではヒグマはメギュと呼ばれていたりと、様々な呼び名が多くあります。
ビッグフットをネイティブ・アメリカンはサスカッチと呼んでいたというのと、少し似ていますね。
雪男を題材にした映画
では続いて、雪男を題材にした映画についてもチェックしておきましょう。
実際の雪男とは違うのかもしれませんが、どんな生物なのか想像力を掻き立てられますね!
ぜひこちらも見てみてください。
獣人雪男
1955年に公開された東宝の特撮映画です。
現在ではこの作品自体に、問題となる表現が含まれているため、現在ではほぼ映像化されているものはなく、封印映画とも言われています。
ゴジラを製作したスタッフが集まって作られた作品で、獣人雪男は類人猿に近い見た目として描かれています。
舞台は日本アルプスで大学の山岳部の登山中に、獣人雪男と遭遇してしまいます。
一度は獣人雪男に助けられるのですが、その後物語は急展開を迎えます。
スモールフット
2018年に公開された、ワーナーのアニメ映画です。
主人公がイエティとなっていて、人間との愛や絆を描いたストーリーとなっています。
スモールフットというのは、雪男のことではなく、なんと人間のことだそうです。
イエティ目線からすると、人間の存在は伝説となっているようですね。
ホラー要素はないので、ご家族みんなで楽しめます。
まとめ
雪男の謎について迫っていきましたが、どうやらロシアには雪男が存在している可能性が高いですね。
いつか存在がハッキリと分かり、ニュースになる時も近いかもしれません。
その時を心待ちにしておきましょう!
【参考サイト】
wiki
雪男(wikipedia)
未確認動物(wikipedia)
ビッグフット(wikipedia)
イエティ(wikipedia)
ヒバゴン(wikipedia)
アルマス(wikipedia)
直立二足歩行(wikipedia)
妖怪(wikipedia)
パターソン・ギムリン・フィルム(wikipedia)
インディアン(wikipedia)
ハイイログマ(wikipedia)
スモールフット(wikipedia)
獣人雪男(wikipedia)
asahi.com
「ロシアに雪男いる確率95%」 国際会議で結論(asahi.com)
NATIONAL GEOGRAPHIC
雪男イエティの正体はクマ、進化史まで解明(NATIONAL GEOGRAPHIC)
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