透視ができたら、人生が変わっていたかもしれないのに!と思うことは、一度はあるかと思います。

自分の思うままに透視ができるとしたら、とっても便利です。
それに、お金儲けができたり応用も幅広く行えますね。
実はその昔、透視ができるとされる人たちを集めて、透視実験が行われていたのです。
ここでは、透視自体についてや、透視ができる人、透視の実験についてご紹介していきます。
さっそくチェックしていきましょう。


透視とは?
超心理学においての透視とは、通常目に見えていないものから、何らかの情報を認識することです。
超感覚的視覚と呼ばれることもあります。
ですので、未来を見るというのとは少々違いますね。
実際のものを、遮蔽されていたりしても分かる、というようなものです。

何も見ていないのに、どこかの出来事が分かったりするというのは、テレパシーに近いですが透視とも言えますね。
ですが、残念ながら透視自体、能力とは決定付けられてはいません。
かと言って無いとも言い切れないのが、面白いところかもしれませんね。
後述しますが、実際に真面目に研究されていることもあったのです。
サイコメトリーとの違い
サイコメトリーという言葉もよく聞きますが、こちらとも少し違うとされています。
されているというのも、サイコメトリー自体定義が少し曖昧な部分がありますので、必ずしも間違っているとは言い切れないのです。
一般的にサイトメトリーとは物に宿る残留思念のようなもの、もしくは物に残る記憶を物に触れるなどして読み取るという力です。
透視とは、やはり少々違うものではありますが、少々似ている点もありますね。
多くがサイコメトリーと似ているけれども、違うものとされています。
透視ができる人たち
では続いて、透視ができるとされている人たちについてご紹介していきます。
透視という特殊能力は、認められているものではありません。
ゆえに、ペテン師と呼ばれるようなイカサマを行う人も多くいます。
ここでご紹介するのは、本当にできるのではないかと有力視されている人を、厳選してご紹介します!
エドガー・ケイシー

「エドガー・ケイシー」wikipediaより引用
世界三大預言者としても知られるエドガー・ケイシーです。
彼は1877年に生まれて1945年にすでに亡くなっている方ですが、逸話が多く残っています。
保険のセールスの仕事をしていましたが、喉を壊してしまい転職。喉の治療に催眠療法が取り入れられました。
その治療中に、本人ではない人格が突如現れ自らの治療方法を喋り出したというのです。

そこから、エドガー・ケイシーの能力が発揮されたと言われています。
自分自身が催眠状態になり、アカシックレコードへアクセスすることで、人々の病気の診断や相談などの答えを見つけていたそうです。
アカシックレコードを使っている点からすると、直接的な透視とは少し違うかもしれませんが、能力を使って結果的に透視を行なっていました。
また、過去を見ることもできたとされている人物です。
ユリ・ゲラー

「ユリ・ゲラー」wikipediaより引用
言わずと知れたスプーン曲げで有名なユリ・ゲラーは、透視能力者としての顔も持っています。
1973年アメリカのカリフォルニア州で行われたテレパス実験では、CIAの局員も同席して行われました。
それぞれユリ・ゲラーは密室にいる状態で、隣の部屋でランダムに辞書から選んだものを絵に描き、ユリ・ゲラーがその絵を当てるというものでした。
その実験でユリ・ゲラーは、かなり言い当てていたようです。
また、外してしまったものの中ではらくだ→馬、鳥→カモメのように、かなり類似しているものの間違いだったそうです。
スプーン曲げが代名詞のようになっている人物ですが、このような超能力も持っていたのですね。
御船千鶴子

「御船千鶴子」wikipediaより引用
1886年に透視能力があるとして、日本で話題になった方で、1911年に亡くなってしまっています。
先天性の進行していく難聴を抱えていました。
幼少期に関することなどは分かっていませんが、結婚後に旦那さんのお財布から、お金が亡くなっているということが起こり、その時に御船千鶴子が「(姑が使っている)仏壇の引き出しにある」と言い当てたそうです。
そして、お金を盗んだと疑われてしまったことを苦にして、姑は自殺をしてしまいます。
旦那さんとは、その後離婚してしまいます。
実家に戻った後、義兄に「透視ができる」と催眠術をかけられて、やってみたところ良い結果が出たため、練習を続けたそうです。
そして、御船千鶴子は炭鉱の場所を言い当てたり、海に落ちた指輪の場所を言い当てたりと透視の能力を発揮していました。
何かしら当てるほどに、能力の噂が広がり学者の研究にも携わるようになっていきます。

これが、のちの千里眼事件へと繋がっていくのです。
千里眼事件とは?
では、上でご紹介した御船千鶴子が関係する千里眼事件について解説していきたいと思います。
千里眼とは、透視と同じ意味を持った言葉で、千里先でも見通せるということからつけられています。
メディアなどでも、取り上げられることがある千里眼事件とは、どのような事件なのでしょうか?
見ていきましょう。
御船千鶴子の実験
上でご紹介した、御船千鶴子の透視能力が広がり始めたのが1909年ごろです。
その1年後には、京都帝国大学医科大学の今村教授と東京帝国大学の福来助教授が、御船千鶴子の透視などの力の研究を始めました。
最初行った時には透視実験は失敗しましたが、少し方法を変えたところ成功しさっそく東京に結果を持ち帰ると、大きく注目されます。

注目されているとは言っても、全てが肯定的ではなく懐疑的、批判的な場合も多くあったようですね。
御船千鶴子と学者たちの公開実験
前回の透視結果を受けて、公開実験を行うこととなりました。
公開というだけあって、ジャーナリストたちや学者などが、多数集められている中での実験です。
ですが、この時には実験前にすり替えが行われていることが発覚し、実験自体は成功していたが、透視能力が本物なのかどうかという点をハッキリさせることはできませんでした。
また、御船千鶴子が透視を行う時には、部屋で1人の状態になり、誰かが隣の部屋にいる場合はそちらへ背を向けて座っていたことから、手元が見えずにいました。
そのことから、何か細工をしているのでは無いかと、疑いを加速させてしまう原因にも繋がりました。
もう1人の超能力者
この公開実験の後に、新たな超能力者が注目されます。
それが長尾郁子です。
長尾郁子は、御船千鶴子の話を聞いて自分もやってみたらできた、という経緯を持っており、透視と念写ができる人物として両教授に紹介されました。
そして実験が繰り返されるのですが、不審な点が多くありその時には成功しているという結果が出されてしまいました。
また念写に関しては成功していることもありましたが、世間の風当たりは強いものになってしまいました。
千里眼は科学に非ずという結末
そのような経緯があり、長尾育子のバッシング報道を見た御船千鶴子が、「どこまで研究しても駄目です」と言い、1911年1月19日に服毒自殺をしてしまいます。
その後、長尾育子も同じ年の2月29日に病死してしまいました。
御船千鶴子に関しては、バッシング報道を気に病んでの自殺ではなく、父親との金銭トラブルと言われていますが、複合的なものが原因の可能性も十分に考えられますね。
ここまで来る頃には、学者たちもバッシングを受けていて、最終的には「千里眼は科学に非ず」という見解を発表。
一連の事件の終わりを迎えました。
それだけ、世間の注目を浴びていたことでしたが、非常に激しいバッシングだったようですね。
能力に関しては、実際どうだったのかは分かりませんが、後味の悪い最後となってしまいました。

悲しい結末となってしまいました。
アメリカで行われていた遠隔透視の実験
日本の透視実験についてご紹介してきましたが、アメリカでも実際に遠隔透視の実験が行われていることがありました。
その名もスターゲイト・プロジェクトです。
この超極秘計画についてを、ご紹介していきます。
スターゲイト・プロジェクトとは?
1970年代〜1994年までの間、アメリカ陸軍の超極秘計画としてつけられたコードネームが、スターゲイト・プロジェクトです。

スタンフォード研究所にて行われたとされています。
米ソの冷戦時代でもあった1970年代、超能力研究に焦っている中、プロジェクトが推進されたようです。
どんな研究が行われていたのか詳細は不明ですが、一説には火星と交信しようとしていたとする説や、過去を見に行こうとしていたなど、多くの憶測を呼んでいます。
このプロジェクトに関わった主な人物は、何らかの超能力的な能力を持っている人たちが多く、特に日本でも有名なジョゼフ・マクモニーグルも参加しています。
ただの透視ではなく、遠隔透視を研究していたというのも少々気になる点ですが、当時の冷戦時代を考えると実践的に諜報活動に使える透視能力を研究していたのかもしれませんね。
成果なしとされた
そして、1995年にはCIAのによって成果なしとして終結したとされています。
この時の検討委員会には、超能力に対して批判的な意見を持っている人が多くいたために、平等な見方がされなかったという意見もあります。
もともとCIAは評価を依頼する前から、廃止に決まっていたとする関係者の暴露記事もあったほどだそうです。

様々な意見が飛び交っているようですね。
また、遠隔透視よりもテクノロジーを進歩させた方が、スパイ技術として確実性が望めるため妥当な選択とする意見もあったようですね。
このスターゲイト・プロジェクトでのノウハウは、心理戦のテクニックとして使われているとされていますが、あっけない終結となりました。
まとめ
ここまで、透視についてご紹介しましたが、本格的な実験がなされていたというのは驚きですね。
スターゲイト・プロジェクトは、当時超極秘として進められていたプロジェクトなので、今もどこかで研究されているかもしれません。
実用化できる日が来るのを、待ちましょう。

他の超能力に関する記事も、読んでみてくださいね。


【参考サイト】
wiki
透視(超心理学)(wikipedia)
エドガーケイシー(wikipedia)
サイコメトリー(wikipedia)
超心理学(wikipedia)
ユリ・ゲラー(wikipedia)
御船千鶴子(wikipedia)
長尾郁子(wikipedia)
千里眼事件(wikipedia)
スターゲイト・プロジェクト(wikipedia)
ジョセフ・マクモニーグル(wikipedia)
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