歴史に残る不老不死の妙薬たち!現代の不老不死とは?

科学
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不老不死は多くの物語などでも、権力者などが求めてやまないとされている、魅力あるものです。
反対に不老不死になることで「永遠の孤独となる」ともされているものでもあります。

ここでは、歴史に残る不老不死の妙薬と、現代における不老不死について解説していきます。
不老不死について、知っていきましょう。

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不老不死とは?

不老不死とは、読んで時のごとく老いず、死なずという状態です。
姿は若い時のままで、通常死んでしまうような状態であっても、死なないという状態のことです。

不老不死とされている、想像上の動物「不死鳥」は、自分の寿命になると、自ら火の中へ飛び込みますが、その後復活するとされています。

また、不老不死に似ているもので、ドラキュラもあります。
ドラキュラの場合諸説あり、そもそも死者であることもありますが、死ぬことがなく老いることもないとされています。

ドラキュラについては以下の記事で詳しく紹介しています。

【ドラキュラ伝説総まとめ】ドラキュラと吸血鬼の違いからモデルとなった人物、現在のドラキュラまで一挙公開!

また、人間がその姿のままで不老不死になれる妙薬というのも、多く語り継がれています。

歴史上の多くの人が求めて来た

人間にとって避けることができない死は、文明や信仰によって様々な捉え方をされてきました。
死後は、黄泉の国や天国へ行くとされていることもありますし、肉体が残っていれば、復活するとされていたり、考え方が多くあります。
ですが、死後別の場所へ行くというのは、多く考えられていることです。

信仰などによる考え方はいろいろありますが、実際にどこへ行くのか、死なないと分からないですね。
だからこそ、死の恐怖というのがあるのかもしれません。

また、別な場所へ行くということは、今までの名声や築いて来た財産なども、恐らく全て無くなってしまうのでしょう。
より多くの名声や、苦労して築いた財産を持っているほど、失いたくないという気持ちも分かります。

世界中の神話に不老不死についてが描かれていたり、上で触れた不死鳥やドラキュラのように種族のように現れることもありますが、不老不死には憧れもあったのかもしれません。

古くから様々な人が、不老不死を求めて来た背景には、そのような部分があるかと思います。

不老不死を批判する人もいる

不老不死を求める人がいる一方で、それを批判する人たちもいました。
それは賢人たちです。

賢人たちは直接的に不老不死を批判する、ということではなく不老不死を目指して時間を使うことに対して、批判をしていることが多いです。
もちろん、それぞれで考え方は違っています。

例えば、兼好法師は徒然草では以下のように語っています。

人間はアリのように集って、東西に急ぎ、南北に走って…夜になると眠り、朝がくると働きだす。何のためにそうした生活をいとなんでいるのか。ただ長寿を願い、利を求めてやむときがないのである。しかし老と死はまことに速くやってくる。そんな有り様で人生に何の愉しみがあるだろうか。ところが迷っている人間は、それを少しも気にかけない。というのは、名利におぼれて、死という人生の終点が近いことを考えようとしないからである…。
— 『徒然草』第74段

引用:不老不死(wikipedia)

また、ローマの思想家セネカも似た見解をしています。

人生の現実的な長さを変えることよりも、自分で長く感じるようにしたり、充実させたりする方が現実的というのは、現代の私たちでも理解しやすいですね。

 歴史に残る不老不死の妙薬たち

では、ここからは不老不死の妙薬についても知っていきましょう。

実は日本にも、不老不死の妙薬があったとされています。
もし本当にあるなら、探してみたい手にしてみたい不老不死ですが、どのようなものが伝えられているのでしょう?

日本「トキジクノカク」

日本の妙薬は、古事記にて記されています。

垂仁天皇は、常世の国にあるトキジクノカク(時じくの香の木の実とも)という、食べると不死になるという木ノ実をタヂマモリに探させます。
タヂマモリはトキジクノカクを見つけますが、その時にはすでに垂仁天皇は崩御してしまっていたというお話です。

現在では、トキジクノカクは橘だともされていて、北欧神話などではオレンジを黄金の林檎とし、不死の源とされています。

また、昔話 竹取物語でも不死の薬が登場します。かぐや姫の名前でも人気のお話ですね。
諸説ある昔話ですが、この竹取物語でかぐや姫は、月に帰る時に帝に不老不死の薬を渡したとされています。

帝は、かぐや姫に会えないならば、不死の薬に意味はないとして、かぐや姫からもらった不死の薬を一番高い山に埋めてしまいます。
後に不死山→富士山となったとされています。
また、かぐや姫は月に帰ることから、宇宙人なのでは?とも噂されています。

アメリカ「若返りの泉」

1513年に、スペインの探検家、フアン・ポンセ・デ・レオンがフロリダで探し発見したとされているのが、「若返りの泉」です。
日本では青春の泉と呼ばれることもあります。

この泉の水を飲めば、誰でも若返るとされている泉で、現在では言い伝えや伝説のようなものとなっています。

現在では、フロリダ州にFountain of Youth National Archaeological Park(若返りの泉国立遺跡公園)という、若返りの泉のある公園があります。
ですが、これはフアン・ポンセ・デ・レオンが上陸したという歴史的な場所に、公園が作られたというもので、伝説にある若返りの泉とは違うとされています。

それでも、この公園の泉の水を飲む人は後を絶たないと言われています。
そんな名前がつけられていたら、たとえ本物ではないと分かっていても、少しだけ口にしたら何かの効果を感じるのではないかと思う気持ちも分かります。
何かしらあやかりたくなりますね。

インド「アムリタ」

アムリタはインド神話に登場する、神とアスラの争いにもなった不死になると言われている飲み物です。
また、漢訳では甘露とも呼ばれています。

このアムリタは作り方もスケールが違っていて、乳海(という海)に素材を投入し、マンダラ山で撹拌。
そして、ヴァースキ竜王を網にして1000年撹拌すると完成するのだそうです。

作成までにかなりの時間を要するので、もともと寿命がかなり長くないと飲むことができないのではないかと推察されますね。

また、古代インドにはソーマ酒という不死のお酒の伝説もあります。
ソーマ酒の方は、まだ作り方が現実的で、ソーマ(という断定されていない植物)の液と、牛乳、バター、麦粉を混ぜて造られるそうです。
こちらは、スーパーでも販売している材料もありますが、ソーマの液は入手が難しいですね。

他にも、ギリシャ神話にではアムブロシアという飲み物は不死になるとされています。
世界各地で不死に関する話があることから、寿命に関しての興味は昔から尽きないようですね。

不老不死を求めた中国始皇帝の哀しい最後

中国の歴史書「史記」に残る、不老不死を求めた中国始皇帝のエピソードを、取り上げていきたいと思います。
そうそう簡単には、不老不死を手にすることができない、ということが分かります。

中国の始皇帝は、徐福という人物に蓬莱(中国の仙境)から仙人を連れて来るようにと命じます。
史記にその記録が残されています。
また、仙人ではなく仙薬を持って来るようにだった、ともされています。

その命を受け、徐福は蓬莱へと旅立ちます。

徐福の亡命

徐福は結局、目的のものを探すことができず、始皇帝の元へ戻ることもできずに日本へ亡命したとされています。

実際に日本では、徐福が訪れたという言い伝えが各地にあり、三重県熊野市には徐福ノ宮という徐福を祀る神社もあります。
また、その社地には蓬莱山と呼ばれる山もあります。

不老不死の妙薬を作らせた

始皇帝は他の部下に、不老不死の妙薬を作るようにと命じました。
部下たちは困り果ててしまい、最終的に作ったのは辰砂(しんしゃ)と呼ばれる猛毒。
始皇帝はこの辰砂によって死亡してしまいました。

死亡したのは、砂漠の真っ只中だったとされていて、始皇帝の遺体はすぐに腐敗を始めてしまいました。
焦った部下たちは死亡を隠すために腐った魚の中に始皇帝の遺体を入れた(遺体の前後に腐った魚を乗せたとも)とされています。

始皇帝も非常に焦っていたのではないかと想像できますが、部下たちもよほどの覚悟で辰砂を作ったのではないでしょうか。
不老不死をめぐる、悲しい結末です。

不老不死とされている生き物

続いてご紹介するのは、不老不死とされている生き物です。

生き物の中には不思議な特徴を持つものがいて、不老不死のような生きものもいるのです。
では、さっそく見ていきましょう。

ベニクラゲ

ベニクラゲは、体長3〜10mmほどの小さな生き物です。
このベニクラゲはストレスがかかったり、自身の老化が進むと体を退化させて、ポリプという状態に戻り、若返ります。

まさしく不死鳥のような、不老不死のメカニズムを持っている生き物ですね。
にわかに信じがたいサイクルを持っているベニクラゲですが、自分の意思で若返ろうとしているのかが気になります。

この現象は20度ほどの海水であれば、2〜3日おきに行われるというのですから、かなりのハイスピードですね。

ヒドラ

ヒドラは、細かく切り刻んでも再生することが可能で、若返りにも関係しているとされています。
ヒドラの持つFOXO遺伝子は、いわゆる不老不死に大きく関係しているそうです。

ヒドラ自体は出芽することで増える生き物で、暖かい時期に栄養が豊富な状態になると、体の一部に突起ができ、成長していきます。
そして、その突起部分が外れ増えていきます。

現代の不老不死

ここからは、現代の不老不死についても見ていきましょう。

現代においては、不老不死は研究され続けていて、すでに実用化されている方法もあります。
どのような方法があるのか、チェックしておきましょう。

冷凍保存

冷凍保存は、映画などの題材として使われることもありますが、すでに実用化されている方法で、世界で350人ほどが冷凍保存されています。

ですが、現在では冷凍保存から蘇る方法が確立されておらず、未来のテクノロジーに期待して行われている技術です。
確実な不老不死の方法かどうかというのは、未だはっきりとしていない方法です。

また、この方法を行うには、一度死亡が確認されてからでないと行えないという壁もあります。

クローン

こちらも映画などで、多く取り上げられる技術のひとつですが、人間のクローンは理論上可能とはされていますが、成功はしていないとされています。

全く同じ人間をクローンとして作るのではなく、臓器などを複製し問題などが発生した時に置き換えるという方法で、不老不死が実現する可能性があります。

全く同じ人間のクローンを作ったとしても、別の意志があるとしたら、不老不死とは少々違ってきますね。
この臓器などを複製する方法でしたら、病気や老化に打ち勝つ方法を見出せるかもしれません。

まとめ

ここまで、不老不死についてご紹介してきました。

昔から妙薬が世界中にあったということから、多くの人が興味を持ち、挑戦したり諦めたりなどをしてきたことですね。
できれば、自分が生きている間に技術が確立されたら良いな、とついつい思ってしまいます。

ぜひ自分の人生にも、何らかの影響があるかもしれない不老不死について、考えてみてください。

【参考サイト】

wiki
不老不死(wikipedia)
フェニックス(wikipedia)
死(wikipedia)
竹取物語(wikipedia)
垂仁天皇(wikipedia)
常世の国(wikipedia)
黄金の林檎(wikipedia)
フアン・ポンセ・デ・レオン(wikipedia)
アムリタ(wikipedia)
ソーマ(wikipedia)
アムブロシアー(wikipedia)
史記(wikipedia)
徐福(wikipedia)
蓬莱(wikipedia)
徐福ノ宮(wikipedia)
ベニクラゲ(wikipedia)
ヒドラ(wikpedia)
人体冷凍保存(wikipedia)
クローン(wikipedia)

京大連続講座・生きものの多様な世界1
ベニクラゲの生態

一般社団法人国際抗老化再生医療学会(facebook)

出典:一般社団法人国際抗老化再生医療学会(facebook)

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