ピラミッドは、謎に包まれている巨大建造物として有名ですね。
あのような巨大な建造物を、どうやって作ったのか未だはっきりとしません。
現在の技術を持ってしても、あのような巨大な建造物を作るのは、そうそう容易なことではないと言われているほどです。
また、ピラミッドを建設した本当の理由とはなんだったのでしょうか?
そんな多くの謎を残すピラミッド建設について徹底解説していきます。
ピラミッドとは?
ピラミッドとは、四角錐などの巨大な建造物の総称です。
建設時期は解明されていないものが多く、大きさはピラミッドによって、かなりバラつきがあります。
また、数も多くありエジプトだけで138基発見されています。(2008年の時点)
四角錐のものだけではなく、階段状になっているピラミッドも存在しています。
ピラミッドの中でも大ピラミッドと呼ばれているのが、エジプト ギザにある以下の3基です。
- クフ王のピラミッド(高さ144.6m、現在は138.8m)
- カフラー王のピラミッド(高さ143.87m、現在は136m)
- メンカウラー王のピラミッド(高さ65.5m、現在は62m)
この3大ピラミッドが建設された時代は、エジプト古王国時代で、またの名を「ピラミッド時代」とも呼ばれています。
なぜこのように呼ばれていたかというと、ピラミッドの大きさや技術が非常に高いからです。
ピラミッド内部には、通路や部屋がいくつかあり、中には玄室と呼ばれる、王の墓室があるものもあります。
ここでは、謎の多く残されているエジプトのピラミッドについてご紹介していきます。
ピラミッドの特徴
ピラミッドの特徴として、黄土色の四角錐を想像される方が多いかと思います。
ですが、元々は化粧板のような板が設置されていて、表面は磨かれて輝いていたものでした。
また、現在では階段状になっていますが、その化粧板があることで階段状ではなく滑らかな面でした。
なぜ化粧板が剥がされてしまったかと言うと、付近のカイロ市の舗装に使われてしまったからだそうです。
当時は遺跡を保護すると言う考えがなく使われてしまったそうです。
非常に残念ですが、これもピラミッドの運命なのかもしれません。
また、他の特徴としてエジプトのピラミッドは全てナイル川の西側に建設されています。
これは神話(エジプト神話では西側は死者の領域とされていたから)と関連しているとも、星座を表している(ナイル川は天の川、3大ピラミッドはオリオン座の三ツ星)ともされていて、はっきりとしたことは分かっていません。
パワーが秘められている?
「ピラミッドパワー」という言葉は、一度は耳にしたことがあるかと思います。
1930年にアントワーヌ・ボビーがクフ王のピラミッドを見学中に、死骸に不信感を感じ実験を始めたことが起源と言われています。
ここから、ピラミッドパワーについての話が始まったとされています。
ピラミッドパワーの主な効果としては以下のものが挙げられています。
- 癒しの効果
- 植物の成長が早まる
- 腐敗が抑制される
- 集中できる
以上が主なものですが、現在では根拠がないとされています。
実際にピラミッドパワーが本当であれば、すぐに実践したいものですね。
ピラミッドの建設の理由とは?
では、続いてピラミッド建設の理由についても見ていきましょう。
定説はないとされているので、はっきりとはしていませんが、建設の理由として主な理由を挙げていきます。
どんな理由で建設されたのでしょうか?見ていきましょう。
王家の墓ではない?
ピラミッドが話題になってから長らくは、内部に玄室があったことから、王家の墓とされていました。
しかし、どうやら単に王家の墓だっただけではないのでは?とする説が出て来ています。
それは、ピラミッドは死者を蘇らせるためのものだったとする説です。
エジプトでは、死後も肉体が残っていれば再生できると考えられていました。
だからこそ、ミイラ作りがさかんに行われていたのですね。
また、ピラミッド内部の部屋から外に向かっている軸があり、この軸を魂が通り神のいる場所まで届けることができるとの考えからです。
この時に太陽の船に乗る、ともされています。
ナイル川の西側にのみピラミッドが建設されていることもこの説を補強しています。
魂が迷わずに神のいる場所まで行けるように、無事に再生することができるようにと願いが込められていたのかもしれません。
国家事業説?
ナイル川は度々氾濫を起こし、その度に農業や本来の仕事ができないという人が出て来てしまいました。
この氾濫が起きた時に、人々の仕事が無くならないように建設されたとする説です。
仕事が無い状態にならないようにするライフネットのような、非常に優しい受け皿だったのではないかという事ですね。
この説にも諸説あり、建設の目的自体はお墓のためだったとする説、国家事業だったとする説など多くあります。
以前は、奴隷が過酷な状況で働かされた末に建設されたとされていましたが、現在ではその説は主流とはなっていません。
それと言うのも、クフ王のピラミッドの近くに、建設に関わった人たちのお墓が出て来たからです。
ピラミッド建設のための労働者村があり、家族とともにそこに住んでいた可能性すらも出て来ているのです。
本当に奴隷が建設していたのでれば、そこまで手厚い環境には恵まれていなかったかもしれません。
このことから、仕事を作るためのものだったという説も考えられています。
ピラミッドはどのようにして作られたのか
次に、ピラミッドをどのように建設したのかについても、チェックしていきましょう。
ひとつのピラミッドに数100万個もの石を使っていて、しかも1個あたりが2トン程度あるというピラミッド。
このように大きな建造物を作るには、どのような方法を使って作ったのでしょうか?
大きな石灰岩を切り出し、積み重ねていくというのは容易なことではないと想像できます。
今現在語られている、ピラミッドの建設方法をご紹介します。
斜めの坂を作った説
石切場と呼ばれる場所がナイル川の上流にあり、そこから川をくだり建設地へ運んだとする説があります。
そして、建設場所付近まで運ばれた石を、周りに作られた斜めの坂から運んだとするものです。
この坂は四方に四ヶ所あったとしたり、1本道だったなど諸説あります。
ですが、この説には反論があり、斜めの坂を作った場合ピラミッドの大部分が埋まってしまうため、完成した時に本体が曲がってしまうのでは、とされています。
また、クフ王のピラミッドの場合には、斜めの坂が石切場を通り過ぎてしまう可能性があります。
大きな石を切り出しているだけに、そう簡単に作ることはできないようですね。
宇宙人が関与した説
人が作るのには、無理があるとして宇宙人が関与した説も噂されています。
確かに上記で触れた説であれば、建設することは可能かもしれませんが、非常に時間がかかりますし、建設中の事故なども多く出てしまいそうです。
そこで、宇宙人が関与して重力を反転させる装置を使って作ったとする説や、コンクリートの技術を伝えたとする説などが浮上しています。
宇宙人が関与しているとすると、非常に何でもアリな説になってしまうので、真相は分かりませんね。
また、誤差が少ないことから、上から作っていったのでは?という説もあります。
案外、現在の説は複雑に考えすぎてしまっていて、実際にはシンプルな方法で作っていたのかもしれません。
誰がピラミッド作ったのか?
誰がピラミッドを作ったのか?という点にも注目が集まっています。
建設の理由でも触れましたが、誰が作ったのか?というのは、未解明な部分です。
誰があの巨大なピラミッドを作ったのかについても謎を追っていきましょう。
フリーメイソンが作った?
都市伝説好きの方でしたら、知らない人はいないでしょう。フリーメイソンがピラミッド建設に関わったとする説があります。
これは、フリーメイソンのモチーフがピラミッドであることや、ロッジと呼ばれる施設にピラミッド関係の名前がつけられていることから、信仰されている可能性があります。
それによって、フリーメイソンが作ったのではないかとされています。
また、フリーメイソンは石工組合が元であったとする説があり、シンボルマークにも石工道具が描かれています。
その石工の技術で、ピラミッドを建設することができたのではないかと、ささやかれています。
宇宙人が作った?
宇宙人が作ったという説も熱く議論されている説です。
少々話が戻ってしまいますが、古代の人が作るにしては、当時あまりにも技術が足りないのでは無いかと始まります。
だからこそ、宇宙人が作ったのではないかとする説です。
また、古代宇宙飛行士説にも話が及びます。
古代の超文明と呼ばれるものは、宇宙人が授けた技術なのではないかというものです。
どの道、誰が作ったのか分からない・技術が高いことから、宇宙人が作ったという説も完全に否定することはできませんね。
エジプト以外にもあるピラミッド
ここからは、エジプト以外にもある世界のピラミッドについてご紹介していきます。
実はイタリアにも、日本にもピラミッドがあったのです。
さっそく見ていきましょう。
メソポタミア
紀元前3000年ごろのシュメール・アッカド時代に現れたとする、階段型のピラミッドが「ジッグラト」です。
複数のジッグラトが発見されていて、上階には神殿があります。
王の権力を表していたとされていますが、実際にどのような機能を果たしていたのかは、謎に包まれています。
ヌビア
ナイル川付近のクシュ文明では、エジプトのピラミッドに影響を受けているとされるピラミッドが見つかっています。
ヌビアのピラミッドは、王墓とされていて220基ものピラミッドがあります。
高さは6〜30mとなっていて、エジプトのものより小型です。
イタリア
イタリアのローマ市には、古代ローマで執政官であり、法務官であったガイウス・ケスティウスの墓として、ピラミッドが建設されています。
こちらの場合には、文明などによって作られたのではなく遺言によって作られたそうです。
なぜ本人がピラミッドを作りたかったのかについては、謎とされています。
日本のピラミッド
日本の広島県 庄原市にある葦嶽山(あしたけやま)は、人工的に作られたと見られる岩の形跡があるとされていることから、日本のピラミッドとされています。
また、他にも長野県の皆神山(みなかみやま)も日本のピラミッドと噂されていて、ピラミッド祭りなる行事も行われています。
ですが、どちらも噂の域を出ないものであり、裏付けなどはありません。
まとめ
ここまで、ピラミッドの建設や建設の理由についてご紹介してきました。
多くの謎が残るものですが、少しずつ解明されている部分もありますね。
全貌が明らかになる日が待ち遠しいです。
ぜひ、これからもピラミッドの謎についてチェックしていきましょう!
【参考サイト】
wiki
ピラミッド(wikipedia)
ギザの大ピラミッド(wikipedia)
カフラー王のピラミッド(wikipedia)
メンカウラー王のピラミッド(wikipedia)
ピラミッドパワー(wikipedia)
エジプト神話(wikipedia)
フリーメイソン(wikipedia)
メソポタミア(wikipedia)
ジッグラト(wikpedia)
ヌビアのピラミッド(wikipedia)
クシュ(wikipedia)
皆神山(wikipedia)
葦嶽山(wikipedia)
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