ノストラダムスの大予言は、以前日本でも大ブームとなりましたね。

都市伝説を語る上で、欠かすことのできない人物です。
そんなノストラダムスの大予言の内容や的中している予言、どんな人物だったのかなどを徹底解説していきたいと思います。
さっそく見ていきましょう。


ノストラダムスの大予言とは?
ノストラダムスの大予言は、1503年12月14日に生まれた本名ミシェル・ド・ノートルダムが作った本です。
ノストラダムスという名が広く知られていますが、これは自分のペンネームだったのですね。
後に、この本が非常に人気となり、後世にも広く伝わり、今でもなお人気の予言です。

ノストラダムス本人について、もう少し詳しく見ていきましょう。
もともとは医者だった
ノストラダムスは、15歳頃に大学へ通っていたとされていて、その当時からすでに地動説などについて語るなど、天体に関する知識を多く持っていたとされています。
とは言っても、かなり月日が経っていて確実な証拠が残っておらず、本当に大学に通っていたのかどうかもハッキリとは分かっていません。

裏口入学だった・退学になっていたという話もあるほどです。
また、入学していた場合には在学中と思われる1520年頃に、ペストが大流行し大学の講義なども一時中断してしまい、休学せざるを得なくなりました。
その後、医学部のある大学へ入学し医学博士号を取得されたのではないか、とされています。
大学で教授としても働いていましたが、先進的すぎる知識によって周りと噛み合わず、1年ほどでやめてしまったそうです。
また、ここまでの博士号取得に関しても、伝説的になっておりハッキリとした記録は残っていません。
その後結婚し子供をもうけますが、1534年に妻子が何らかの原因によって亡くなってしまいます。

それをきっかけに、ノストラダムスは放浪の旅へと出てしまい、記録などが全く残っていない状態となりました。
そして1544年には、マルセイユで医師に師事し、診察などを行なっていた記録が残っています。
1546年には南フランスでペストが流行し、都市エクスの議会からペスト根絶の要請を受け立ち向かいます。
詳しい経歴に関しては、不明点が多くありますが天体に関しての知識は恐らく持っていたのではないでしょうか。
そして、医者として生計を立てていたようですね。
詩集をまとめた予言集
その後、プロヴァンスで1547年に再婚し、その土地の名士と名を馳せます。
この頃から暦書という名の、その次の年に起こることを予測している、予言書の原型のようなものを毎年発行します。
カレンダーのような形式になっていて、月ごとに4行詩が書かれています。
当時すぐに人気の本となり、バッタもんまで出回るほどだったようです。
全てではありませんが、イタリア語版、オランダ語版なども発行するに至ります。
また、発行の時にもノストラダムスは気を配っており、適当に編集した人物を訴えたりもしています。
この暦書を元に、1555年の5月4日に予言集として出版されます。

これがいわゆるノストラダムスの大予言です。
ノストラダムスの予言集は、百詩篇集という4行詩と散文とが序文として成り立っています。
ノストラダムスの生前のものは、642篇の4行詩と息子への序文が掲載されているものでした。
死後に追加されているものもあり、それらについては本当にノストラダムスが書いたものなのかどうかは、分かっていません。
このような経緯から作られたのが、ノストラダムスの大予言です。
当時から多くの信奉者がいた
暦書を発行した時から、すぐに人気が出たこともあり信奉者も多くいました。
予言集の出版から2ヶ月後ほどには、予言集の評判(暦書の評判とも言われています)が国王にまで届き、国王アンリ2世とカトリーヌ・ド・メディシスから招待を受けています。
また、カトリーヌ・ド・メディシスからは、私的に占うように呼び出されたりもしていたようで、信頼されていたことが伺えますね。
現在に至っても、多くの人が知っていますし、信奉者と呼べる人もいます。

当時から人気だったことも考えると、大変な人気を博していますね。
日本でのブーム
日本でのブームの火付け役は、1973年に出版された五島勉の「ノストラダムスの大予言」という予言書についての解釈や、ノストラダムスの逸話などを含めてまとめた本がきっかけとなっています。
この本はベストセラーとなり、続編もすぐに出されて全10冊ものシリーズとなりました。

ノストラダムスの大予言は、元々はノストラダムス本人ではなく、この本から出てきた言葉だったのです。
特に、「1999年7の月に人類が滅亡する」というキーワードが飛び交いました。
滅亡すると聞くと、非常に怖くなってしまいますが、今現在も生きていることから外れてくれたようですね。
また、この本の内容についてはノストラダムスの人生についてなどを含め、フィクション部分が多いと指摘されていて、小説のように取る方が良いとされています。
解釈というのは、非常に難しいものですね。
ノストラダムスの大予言は多くの解釈がなされている
ノストラダムスの大予言、もとい予言集では4行詩からなるという性質上、解釈が多くなされています。
また、その当時独特の言い回しがあったりして、字面だけを見ても分かりにくいとされています。
分かりやすい例を挙げると「空での戦闘」というような文が出てきます。
現代的な目線だと、空中戦闘のように解釈できてしまいますが、実際には当時の驚異の前兆とされていて、ごくありふれた言葉でした。

同じ言葉でも、受け取り方が違っているということですね。
ここでは、特に有名なノストラダムスの「恐怖の大王」というキーワードを取り上げて、解釈の違いについてご紹介します。
恐怖の大王
こちらは非常に有名なキーワードですね。
予言集の10巻72番に登場する、以下の詩が原型となっています。
1999年7か月、
空から恐怖の大王が来るだろう、
アンゴルモアの大王を蘇らせ、
マルスの前後に首尾よく支配するために。引用 : 恐怖の大王(wikipedia)
この空から恐怖の大王というのは、一体何なのか非常に気になるものです。
また、これは和訳されているもので、原文から見るとまた内容の印象が違うという点にも留意が必要です。
17世紀末のバルタザール・ギノーは、恐怖の大王をルイ14世と解釈したり、日食を指しているとしたり、酸性雨のことだという説など多くの解釈が存在しています。

かなり多くの解釈がありますが、これがそうだという決定的な説はありません。
1999年人類滅亡
また、上記の「恐怖の大王が来ると人類が滅亡する」と解釈する説もあります。
上で触れた五島勉のノストラダムスの大予言で、大きく触れているテーマでもありますが、もともと第二次世界大戦ごろから、このような説も多くありました。
1999年というのも、通常の西暦のことではなく何かが隠されているとする説もあり、はっきりと解明されていません。
全ての予言に通ずるかもしれませんが、本人に聞いてみないとハッキリとは分からないかもしれませんね。
ノストラダムスはどのように予言を行なっていたのか
では、続いてどのように予言を行なっていたのかについても、触れていきたいと思います。
ノストラダムスはどうやって予言書を作っていたのでしょうか?
占星術と文献から得ていた?

判断占星術によるものと、本人が話っている記録があります。
ですが、現在考えられている方法としては、様々な文献から複合的に予兆などを捉えて、予言集にまとめたのではないかとされています。
また、占星術に関して初歩的な部分が間違っていると、ノストラダムスが批判されていることもあり、疑問が投げかけられてもいます。
他の予言集などを、分かりやすくしているのではと思える部分や聖書、特にミラビリス・リベルからの引用も多く見られるとされています。
このミラビリス・リベルは作者不明の予言本で、フランスで最初の予言本としても有名です。
これらの参考文献として、予言書を作ったとする説が有力です。
トランス状態になって、神託を受けるというようなことではなかったようです。
的中したとされる、ノストラダムスの大予言
では、実際にノストラダムスの大予言は、どのくらい当たっていたのでしょうか?
解釈自体にもよりますが、的中しているとされている実際の例を挙げていきます。
どのような大予言が当たったのでしょうか?
カトリーヌ・ド・メディシスの子供達
上でも触れた、カトリーヌ・ド・メディシスは、4人の子供達について、ノストラダムスに占わせたと言われています。
そこでノストラダムスは「ご子息は4人ともみな王になる」としていて、4男は急死してしまったものの的中させています。
1570年の結合双生児
1570年に宮廷詩人であるジャン・ドラは、結合双生児が生まれたことをノストラダムスの予言が的中したとして詩を発表しています。
予言が的中したとされるが…?
1559年 アンリ2世の妹と娘の結婚を祝う宴での、馬上槍試合にてアンリ2世は対戦相手に怪我を負わされ亡くなってしまいました。
当時は、ノストラダムスの予言が的中した!とされていましたが、実際には1559年は平和な年になるという旨を記述していました。

的中したとされていても、このように実際とは異なるということもあったようですね。
ノストラダムスの大予言をテーマにした映画
ここからは、ノストラダムスの大予言をテーマにしている映画についても見ていきましょう。
ずっと昔から支持されている予言者で、謎めいた予言を数々残していることから、映画の題材に選ばれることも多くあります。

ぜひチェックしてみましょう。
ノストラダムスの大予言
タイトルがそのままですが、上でも触れた五島勉のシリーズを映画化したものです。
1974年に公開されています。
環境学者である主人公が、代々家に伝わる諸世紀と共に、様々な環境問題を調査していくという内容です。
パニック映画ですが、都市伝説の目線がしっかり入っていて楽しめます。
ノストラダムス
1999年に日本で公開された映画で、ノストラダムスの生涯を描いています。
公開年は、恐怖の大王の年とされる1999年に合わせて公開されました。
幼い頃のノストラダムスが出てきたり、夢の中で見た光景は何だったのか?と心の中までも描写しています。
まとめ
思っていたノストラダムス像とは、違っていましたか?同じでしたでしょうか?
多くの予言を残しているので、まだまだ未来のことまで大予言には書かれているとされています。
全てが解明されるのは、まだまだ先のようですので、自分なりの解釈をしてみるのも、良いかもしれませんね。
ノストラダムスの予言を読み解くことができるかもしれません!

他の都市伝説もご覧になって見てくださいね。


【参考サイト】
wiki
ノストラダムス(wikipedia)
ミシェル・ノストラダムス師の予言集(wikipedia)
暦書(wikipedia)
1555年(wikipedia)
ノストラダムス現象(wikipedia)
ノストラダムス関連人物の一覧(wikipedia)
ノストラダムスの大予言(wikipedia)
恐怖の大王(wikipedia)
判断占星術(wikipedia)
ミラビリス・リベル(wikipedia)
ノストラダムスの大予言(映画)(wikipedia)
諸世紀(wikipedia)
ノストラダムス(映画)(wikipedia)
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