テレパシーが使えたら、と誰しも一度は思うことがあるのではないでしょうか。
「直接声をかけたりすることができない状況だけど、思いを伝えたい!」
そんな時にドラマやマンガの世界では、テレパシーで伝えていたりする描写はよくあります。
ですが、実際には使えない人がほとんどです。そこでテレパシーは「今どんな研究が進められているのか」「実際にテレパシーが使える有名人」についてご紹介します。

さっそく見ていきましょう。


テレパシーとは?
テレパシーって、よく言われていますが正確な意味を聞かれると、分かりにくい部分があります。
そもそものテレパシーとは、超感覚的知覚のひとつです。ESPとも呼ばれている超能力のことですね。

言葉や身振り手振りなどを使わずに、相手に思いを伝えるのがテレパシーです。
よく似ているのは以心伝心ですが、以心伝心の場合には、相手との信頼関係によってお互いに察することができる、という意味が含まれています。
ですがテレパシーの場合には一方的に相手に思いを伝えることができるという違いがあります。
例えるなら、電話でしょうか。
相手の電話番号を知っていれば、すぐに電話をすることができる、テレパシーが使える人は、その電話番号を「誰のでも知ることができる」「知覚することができる」というような力です。
思考転写と呼ばれていた
テレパシーという名前がつけられる前は、思考転写と呼ばれていました。今のようにテレパシーと呼ばれるようになったのは1882年です。
深層心理学の研究家であり、心霊研究も行なっていたフレデリック・ウィリアム・ヘンリー・マイヤース教授によって名付けられました。

「フレデリック・ウィリアム・ヘンリー・マイヤース」wikipediaより引用
このフレデリック・ウィリアム・ヘンリー・マイヤース教授は、テレパシーを始めとする、いわゆる超能力を研究する組織を設立し、科学的に解明しようと調査を行なった人物です。
このように、テレパシーという名前ができる以前から、その力のことは知られていて思考転写と呼ばれていたのですね。
身近なテレパシー体験
身近にもあるテレパシー体験がありますね。本人は偶然と思っていても、もしかしたら、それはテレパシーなのかもしれません。

よく耳にするのは、虫の知らせなどがあります。
〇〇さんのことを考えていたら、その〇〇さんから電話が来たというようなものです。
偶然とも言えるのですが、テレパシーによって何かを感知していたから、その人のことを考えていたとも言えます。
夕飯の食べ物
また、子供のころにありがちなテレパシー体験としては、昼間に夕飯として食べたい食べ物を親に念じていたら、実際に夕飯が食べたい食べ物だったりすることなどがあります。
逆に、今日の夕飯がわかったという場合もありますね。
その場合には、親からのテレパシーを受信していた、という可能性も考えられます。
これらも、一度は試みたことがあるのではないでしょうか?
身近でありながら、ありがちなテレパシー体験の一つです。
夢枕に立つ
また、夢枕に立つというのもあります。
多くは死の瀬戸際の人が、何かしらの思いを伝えるために夢に出てくるということが多いです。
こちらは、身近とは言え実際に体験することは、多くはないかもしれません。
動物にもテレパシーが存在する?
人に限らず、動物がテレパシーを感じているとしか思えない、という行動をする時もあります。
飼い主が帰ってくる1時間前には、必ず玄関で待っているというような犬や猫なども、メディアで取り上げられることもあります。

飼い主の帰りを感じることができるというのは、テレパシーなのかもしれません。
また動物病院に行く前に、まだ何も準備などをしていないのに、外に出たく無いというような態度を取ったり、などもよく言われている行動です。
また、地震などの異常気象の前には、普段とは全く違う行動をしていたなどもあります。
こちらは第6感に近いものがありますが、動物にもテレパシーが存在しているかのようなこともあります。
テレパシー能力を持つことはできる?
さて。そんなテレパシー能力ですが、もしも自分で持つことができたら、どんなに良いだろう。と思ってきますね。
テレパシー能力があれば、テレパシーによって誰かに用件を伝えることができます。
ゆくゆくは、携帯電話の必要も無くなって節約ができますし、仕事にも良い影響を出すことができるかもしれません。

そんなテレパシー能力を持つことはできるのでしょうか?
練習あるのみ?
単に、テレパシー能力を得たいと思って、様々な分野を検索してみても出てくる結果は怪しげなものばかりです。
超能力を引き出すために〇〇を欠かさず行う、など眉唾な情報も多くあります。
ここでは、もう少し現実的な方法についてご紹介したいと思います。
テレパシー実験の中でも有名な「ガンツフェルト法」は、数千回か行うと、期待されるよりも、少々上回る結果を出すことができるそうです。
ガンツフェルト法とは
ガンツフェルト法とは、2人の人が全く別々の部屋にいる状態で、1人の人はもう1人にテレパシーでイメージを送信して、もう1人が受け取ってどのようなイメージだったかを描くというものです。
この時、受信者の方は目隠しをして、ホワイトノイズと呼ばれるサーっというノイズ音を聞き続けます。
この状況で、送信者の方はイメージである絵を眺めて送信し続けて、受信者の方はひたすらイメージを待ちます。

ガンツフェルト法を3000回以上行った成功率は32%にものぼるそうです。
実際にこの方法を普段できるか、と言われると難しいものがありますが、10回中1回の成功率を出すことはできるかもしれません。
ちなみに、偶然で当たる確率は25%ですので、大幅に上回っているというのが分かりますね。
ですが、この実験方法では準備に相当な時間がかかってしまいますし、直接伝えた方が確実に早いとなってしまいます。
テレパシーの能力を持つことは、なかなかに難しいものだということが分かりますね。
テレパシーは科学的に研究されている?
テレパシーについて科学的に研究はされています。
上記で触れた、フレデリック・ウィリアム・ヘンリー・マイヤース教授もその1人ですし、最近でも科学的な研究が進んでいます。
2003年に神経科学の専門誌「Neuroscience Letters」に、大きな発表論文が掲載されました。
それは、隔離された2人の人の間で、脳活動が同期発生するというものです。

少し難しい言い回しですが、テレパシーでメッセージが伝えられたということですね。
この実験内容を簡単に説明すると、ペアとなる2人を音や光、電磁気にも影響されない密室に、1人ずつ隣り合って入り、お互いが何をしているのかは知らない状態にします。
そして、片方だけにビデオでパターンを見せて行き、もう片方の脳波に変化があるのかどうかという実験です。
結果は「ビデオパターンを見ていない人の脳波に変化があった」とのこと!
また、この脳波の変化が発生するのに、ペアとなる人の親密さは関係がなかったことも分かっているそうです。
メッセージを伝えるまでには及びませんが、第一歩のように感じますね。
テレパシーは解明されつつあるのかもしれません。
すでに始まっている電脳化とテレパシー
電脳化と聞くと、以前一斉を風靡した攻殻機動隊を思い出す方もいるかもしれません。
すでにテレパシー通信を目指している技術の発達が進んでいると言います。
日本経済新聞「テレパシー通信めざし研究進む」の記事では、2004年に人間の脳に電極を埋め込み、脳波でロボットアームを操作するブレーン・マシン・インターフェース(BMI)の技術が成功したことを記述しています。
これは、脊椎損傷や体に麻痺がある方が行なったそうです。

医療分野での発展の期待がありますね。
この記事のように、自分の体の代わりに、ロボットアームを動かすことができれば、どんなに生活が変わるでしょうか。
いわゆるテレパシーなのかと言われると、少し違ったようにも思えます。
ですが、脳波で操作を伝えていることから、テレパシーと同じような類のものではありますね。
また、この技術を応用して、介護などにも応用が期待されているとも伝えています。
フェイスブックをテレパシーで入力?
同記事で、米テスラのイーロン・マスクが、BMIの技術でテレパシー通信を実現すると表明しているとのこと。

フェイスブック上で、テレパシー入力ができるのを目指しているそうです。
イーロン・マスクと言えば、都市伝説界では様々な噂がまことしやかに囁かれている人物ですが、その人物がここまで言うのはすごいですね。
すぐの実用は難しいとの見方がされているようですが、いずれテレパシー通信での入力などが普通になる日が来るかもしれません。
テレパシーができる有名人
現時点でテレパシーができる有名人は、少なくありません。
はっきりと証明されているかと言われると、真相は定かではありません。ですが、できるとされている方がいます。
実はあの明石家さんまさんは、テレパシーができると以前話していたことがあるそうです。
友人に、ある漢字をテレパシーで送ったら、本当に届いてしまって気まずくなったとか。
こちらは、明石家さんまさんの職業を考えると、どこまで本当の話なのかは分かりませんが、本当であればすごいですね。

気まずくなったというのがリアルです。
また、スプーン曲げで有名なユリ・ゲラーですが、1972年に行われた超能力テストで、テレパシーや透視に見えるような結果を残しました。
ですが、厳密なテストを受ける前に退去してしまったそうです。
テレパシーを送ることができる方もいるようです。ですが、真偽について分からないというのは共通しています。
実際に目の前で見たり、感じたりしないと、なかなか信じられるものでもありませんね。
テレパシーは近未来で実現可能かもしれない
ここまで、テレパシーについてご紹介してきましたが、実際に使えるようになるまでが夢のようではなく、道のりが見えそうなところまでは来ているようですね。
普通に喋ったりするように、テレパシーが使えるようになったら、様々なことがガラッと変化しそうです。
実現可能となる日を、楽しみに待ちたいと思います。

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