ツチノコは名実ともに、日本で一番有名な未確認生物と言っても過言ではありません。日本古来から伝わる未確認生物(UMA)のひとつです。
そんなツチノコはTVや新聞などで目撃情報が取り上げられたり、漫画の題材になったり、捕獲賞金がかけられていたりと定期的に話題になっています。
ここでは、そんなツチノコの最新情報をまとめてご紹介します。
ツチノコとは?
ツチノコは北海道や南西諸島を除く、全国で目撃例が出ている未確認生物(UMA)です。
全国各地で呼び名が異なりまして、ツチノコという呼び名は京都や奈良で呼ばれている名前です。
東北地方などではバチヘビ、他にもノヅチ、ツチンボ、タテクリカエシなど様々な呼び名で呼ばれています。(漢字で「槌の子」と書く地域もあります。)
またツチノコを妖怪としている地域もあります。
目撃例は古くから非常に多くあり、2000年代に入ってからも後を絶ちません。
特に岐阜県の東白川村では多くの目撃証言があり、ツチノコ捜索のイベントまでも開催されていて、つちのこ神社までもが存在します。
さらに歴史もあり縄文時代の石器にツチノコとおぼしき姿があり、今昔から様々な場面に登場するのに未だ確実な姿を確認することができていない謎めいた存在なのです。
まさしく日本を代表する未確認生物(UMA)ですね。
・地方によって呼び名が異なる
・ツチノコを妖怪としている地域もある
・目撃情報は古く縄文時代からある
では続いて「ツチノコの特徴」についても詳しく見ていきましょう。
ツチノコの特徴
ツチノコはパッと見た感じではヘビのような姿をしていて、体長は30〜50cmほど。
足はなく、頭は三角でお腹の部分が膨れているというのが定説です。
色は茶色に黒のまだら模様が入っているとされることが多くあります。
移動する時にはヘビのように蛇行するのではなく、シャクトリムシと同じように移動したり、輪っか状になって転げるとも言われていて、移動方法に関してはその時で変わるのかもしれませんね。
また動きはとても素早く、2〜10m以上もジャンプするとされています。
ヘビのような見た目からはちょっと想像しがたいですが、10メートルも一気に飛ぶとなると衝撃的です。
猛毒を持つともいわれているので、もし実際にツチノコが目の前に現れても素手で触ったりはしない方が良さそうです。
またツチノコには可愛らしい一面もあり、鳴き声は「チー」と鳴くとされ、いびきをかいて眠り、日本酒・スルメ・味噌が好物という情報もあるんです。
さらには髪の毛を焼いた臭いも好きというマニアックな情報も言われいてます。
・足はなく、頭は三角でお腹の部分が膨れている
・色は茶色に黒のまだら模様が入っている
・移動方法に関して諸説あり
・動きはとても素早く、2〜10m以上もジャンプする
・猛毒を持つ
・鳴き声は「チー」と鳴く
・いびきをかいて眠り日本酒・スルメ・味噌が好物という情報もあり
ツチノコの歴史
ツチノコの歴史は古くからあります。
縄文時代の石器にツチノコらしき姿があることや、奈良時代の古事記・日本書紀にも記述があり、カヤノヒメ神の別名で野の神とされています。
ツチノコは神様の可能性もあるということです。
また江戸時代中期ごろに編纂された「和漢三才図絵」に、野槌蛇として解説されています。

『和漢三才図会』の「野槌蛇」(1712年ごろ)
和漢三才図絵自体は、挿絵付きの百科事典のようなもので、医師である寺島良安氏により作られた類書です。
和漢三才図絵ではツチノコは山奥に生息し、人の脚を噛む、上り坂では遅いなどの特徴が記されています。
和漢三才図絵はさまざまな事象を掲載していて、必ずしも現実のものだけが記されているのではなく、空想的なものもあるそうですので、野槌蛇が当時実際に存在していたかどうかは謎のままです。
また和漢三才図絵の約100年後の江戸時代末期ごろには、「信濃奇勝録」という長野県に関する十数年に及ぶ実地調査をした地誌では、野槌に関する解説があります。
そこでは、8月ごろに出没する、人に害はないとされています。
このように、古くからの書物にも度々登場しているのです。
その後1972年に作家 田辺聖子の「すべってころんで」という小説が朝日新聞に連載され、ツチノコの名前が全国区となりました。
翌年の1973年には漫画家 矢口高雄の「幻の怪蛇バチヘビ」でツチノコをメインに描いていてツチノコブームが到来しました。
その後はツチノコブームによって知名度があることから、目撃証言も多く今日に至ります。
ツチノコの歴史を紐解くと、特に古事記などの古い書物に登場しているというのは、興味深い点です。
以前は存在していたとも思えますし、今も目撃されていることから現在もいるともとることができますね。
また、人を襲うとの記述があるということは、襲われた人がいると思われますので、昔から目撃証言があった可能性もあります。
ツチノコはいるのか?
ここまでツチノコの特徴や歴史について見てきましたが、実際にいるのかと言われると証明がされていません。
逆にいないとも証明できない、そんな不思議なロマン溢れるツチノコですが、実は〇〇なのではないかという説は多く存在しています。
ここでは、その諸説ある中からいくつかご紹介します。
デスアダー(ヘビ)説
デスアダーというのはオーストラリアの毒ヘビですが、このヘビだったという説は多くあってまことしやかに囁かれています。
デスアダー説が唱えられたのは、とある事件がきっかけです。
2007年山形県のある牧場の干草から、ツチノコらしき死骸が発見されたことから始まりました。
このツチノコらしき死骸は、今までのツチノコの死骸と思しき中ではかなり信憑性が高いとされていましたが、ジャパンスネークセンターがデスアダーの可能性があるとしています。
デスアダーではなかったとしても、ヘビなのではないかというのは多く唱えられていて、大きな獲物を食べた直後のヘビはツチノコの特徴と酷似するとされています。
ヘビは自分の体の70〜100%ほどのかなり大きな獲物も捕食するので、その捕食後は大きな獲物が体を膨らませ、ツチノコのような形状になります。
その状態を見た人が、ヘビとは思えずツチノコという他の生物のように見間違えたという説です。
また妊娠しているヘビも、ツチノコの形状に酷似しています。
実際に2004年の兵庫県でツチノコ状の生物が発見され、一時期はツーちゃんの名前で親しまれたものの、卵を産むと普通のヘビ(ヤマガカシ)に戻ってしまい、ツチノコ騒ぎは沈静化しました。
これらの説は、確かに合点がいってしまうものではありますが、未確認生物(UMA)として古くから存在が言われているのがツチノコです。
そんな古くから、ずっとヘビと勘違いを続けていたとも考えにくいです。
オオサンショウウオ説
オオサンショウウオは、水生ですが夜行性ですので昼間は水辺の巣穴で休んでいます。
また人里の近くや市街地などに住んでいることもあり、人に見つかることも多くあります。
姿形がツチノコとよく似ていて、頭が三角でお腹が膨れているヘビのようです。
オオサンショウウオには手足がありますが、非常に小さいのでパッと見ただけでは手足が無いように見えてしまうのも、無理がありません。
体長も50〜70cmほどが多いのも、ツチノコととっても似ている部分です。
このオオサンショウウオが休んでいる時などに、うっかり起こしてしまったりしたらツチノコと間違えてしまうことも大いに考えられます。
オオサンショウウオというと、動かないようなイメージがありますが、意外にも機敏な動きをすることもあるようです。
特に夜の水中では、遭遇した生物には襲いかかり共食いをすることもあるほどだとか。
またオオサンショウウオは約3千万年前から、ほとんど姿が変わっていない生物としても知られています。
ですので、縄文時代のころにも存在していたと考えられます。
ともすると、「もしや縄文時代の石器に描かれていたのは、オオサンショウウオ?」なんて思えてしまいます。
このように、ツチノコとオオサンショウウオを間違えてしまう可能性も考えられます。この説も可能性として挙げられる説ですね。
本物の未確認生物(UMA)
上記の2つの説を見ていると、本物の未確認生物(UMA)ではなく単なる見間違いなのでは?と思ってしまう気持ちも分かります。
その気持ちも分かるのですが、やはりずっと他の生物とツチノコを勘違いし続けているというのも、少々無理があるかと思わずにはいられません。
縄文時代の石器に描かれているツチノコにしろ、古事記に登場する野の神にしろ、やはり他の生物と見間違えているとも言い難いです。
ですが、確実にツチノコと言える個体が発見されていないというのも事実です。
いると確認されていませんが、いないという証明もできないのが現状です。
ですが、その現状こそが未確認生物(UMA)であるという証明でもありますね。
ツチノコ目撃情報
ツチノコの目撃情報は、非常に多くの件数があります。
ここでは、主な情報をご紹介していきます。ぜひチェックしてみてください。
まとめ ツチノコは謎に溢れている
ここまで、ツチノコ自体についてやツチノコに関する説についてご紹介してきましたが、ツチノコはいると思われますか?
あんまりに考えすぎても分からないものは分からないですが、たくさんの可能性を考えたりするのはとっても楽しいですね。
それにいないとするには十分な証拠がありませんし、どこかにいると思うとワクワクしてしまいます。
そんなツチノコを探しに行く、というのは難しいかもしれませんが、ツチノコのイベントに行くも良し、ひたすら新たな情報をチェックするも良しです。
ぜひこちらのページも参考に、まだ見ぬツチノコに思いを馳せてみてくださいね。
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